墓埋法の第1条と全日本墓園協会の定款

規則

質問があったので調べてみました。
公益社団法人「全日本墓園協会」・・・立派な所っぽいけどちゃんと目を通していると、ん・・・厚労省が作られた由緒正しき組織で・・・全国に会員はいないし、定款を読んでいると・・・ん?

似て非なるもの

墓埋法第1条には

墓地、納骨堂又は火葬場の管理及び埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生・・・

全日本墓園協会の約款には

・・・墓地に対する国民感情を尊重し、近代的な墓地の造成、低廉かつ良質な墳墓の供給・・・

全日本墓園協会の概要として、厚労省産の公益社団法人です。
全国展開とまではいかない会員であり、宗教法人は全く入っていない様子。なので宗教的感情は抜きにして墓地等の経営に関して勉強会をメインとする事業内容でお墓をどんどん売りたいようです。

面白いのがFAQの質問側が役所関連だけで、答える内容は墓埋法と厚労省の指針で絞めてあるところ。普通の宗教法人も入会されていませんね。円滑な墓地経営寄りのご意見で国民感情一切入っておりません。
「社団法人格」とか「全日本」とか付いていると、ついつい「きちんとした組織」とイメージがありますが、今の時代なのでウェブ・約款・会員・活動内容等を見れば自ずと中身が見えてきます。
決していけないとか誹謗ではありませんが、この団体が言っていることが「確定」と考えるのは間違いです。特にFAQで職員さんが質問していますが、「参考事例」と考えるべきですね。
墓埋法を理解した上で厚労省の指針を理解し、法律の先生と親しい和尚と話せば全てが丸く・・・

あくまでも参考に

地方の市の職員が青年会議所に質問して回答を求めているようなものですから、そもそもです。
まあ、それ程聞くところが無いのでしょうね。

<追記>
厚労省に問い合わせたとある住職から報告がありました。
1. 「他人から委託云々」の文章の箇所は、一連の流れとする文章なので、「他人から委託」されたものが納骨堂ではなく、また認可が必要ではありません。建物内に複数の遺骨を収蔵できて、お参りするスペースがある建物を納骨堂としており、認可が必要なのです。墳墓一つ一つに認可は不要です。
2. 公益社団法人全日本墓園協会は厚労省と無関係です。総会挨拶には行くけど…だそうです。
3. 「辞書を引け」と言うのはいけませんね。仲良くしてほしいですね。
との事でした。

タイトルとURLをコピーしました